彦根で

製作   彦根まで   彦根で   さぁ、フライト!


 さぁ、いよいよフライト。機体を中心にみんな(若干2名どこへやら)で記念撮影をして、1回生は応援グッズを持って応援席へ、2,3回生は機体を持ってプラットフォームへと移動して行きます。機体をプラットフォームへと、「なんか、みんな見てる」とか「緊張してる」とか「どれくらい飛ぶやろ?」とか・・・、いろいろ思いつつ、運んでました。

 いざ、プラットフォームへと続く桟橋についてみると、緊張はあまり感じず、オープンクラスの未フライトの機体がすべて飛び終わるまで長い間、いろんな話をしていました。また、桟橋で待っていると、フライトを終えたチームが、ある人は泣きながら、ある人は落ち込みながら目の前を通過して行きました。じょじょに、プラットフォームへ近づきつつある中、やっと、プラットフォームへと続く坂道の下まで来たとき、急に雨が降り出し始めました(T∧T)  山本が主翼をふきふきするなか、やっとプラットフォームに上がることができた。


 プラットフォームについてみると、佐々木さんからいろんなアドバイスをもらい、また、TVの人からもいろいろな注意ごとを聞いてる一方で、再び緊張と期待と不安がこみ上げてきました。 しかし、そんなことを感じている間にもカンジがTVの人に呼ばれ、テレビカメラが回り始め、インタビューが始まった。

まず、「フォーミュラークラスのトップバッターですが、今の気持ちは?」と聞かれ、カンジは「緊張してますが、トップバッターなので少しでも長く飛んで後のチームにプレッシャーを与えたいです」と答えた。それから、「目標はどれくらいですか?」と聞かれ、「300Mです!!!!」と答えたカンジ。みんな思わず、一声に「え゛〜!?」と声をあげた。今田も「目標を言って、ほかの人にひかれてるチームははじめて見たわぁ」と言い、みんな笑っていた。そして、「ここで、言いたい事があるそうですね?」と話をふられ、「はい、好きな人に告白したいんです」とカンジは答えた。ここで、栗栖ちゃんがテレビに映された。いよいよ、告白のとき。カンジが「付き合ってください」と言うと、栗栖ちゃんは「優勝できたら付き合います」と答えた。まわりは「おお〜!」と声を上げた。今田が「それじゃー、優勝できるようにがんばって〜」といい、横に待機した。それから、旗が赤から白に変わり、柳さんの声で保持者がみんな離れて行く。そして、いよいよカンジが走り出した。 タタタタタッ!! カンジがプラットフォームから飛び立った!

・・・・・・・・。

「あれ?カンジは?」  『バシャ−−−−−!!!!!!』
みんな、急いでプラットフォーム端まで駆け寄る。プラットフォームから下を覗き込むと、機体が、カンジが、そこに浮いていた。機体が大破していたので、みんな「カンジー!」と呼んだ。なかなか返事が返ってこなかったが、「は〜い」とやっと返事が返ってきた。「大丈夫かー?」と聞かれ、「へーき」と答えるカンジ。みんなは『ほっ』と安心できると、TVの人に促されプラットホームの入り口端まで移動した。そのとき、リーダーの山本の顔を見てみると、とても悔しそうな顔をしていた。プラットフォームの端で再びインタビューを受けた。

 プラットフォームを降りているとき、山本はやはり悔しそうで納得いかない顔をしていた。みんなが、機体回収にさきさき行くのに、山本は落ち込みながらゆっくりとついてきた。

 そして、機体をトラックに積み終え、テントのところへ戻ろうとすると、誰かが「まだ、1位やで」と言い、2,3回生のほとんどは顔をほころばせ、応援席のほうへ歩いていった。1回生は軽くテントのところを片付け、そこからほかのチームのフライトを見ていた。しばらくして、2,3回生が戻ってきたが、3チームほど飛んでいて、まだ1位をキープしていた。「みんなで、このままいったら1位になれるで」とか「入賞できるんちゃうん?」とかだんだん明るい雰囲気に戻ってきた。残り4チームほどになったとき(まだ1位をキープしていた)「これでいけるやろ?」とそのチームのフライトを見守る。すると、そのチームは滑空姿勢に入り、数10M飛んだ。みんな、少しがっかりしが、入賞に向けてまだ望みを持っていた。
結局、その後の2チームが記録を出してしまい、入賞することはできなかった。

それから、備品をトラックに積み込み、帰り支度をして、風呂に入って帰った。

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